モラルハザードな世の中で生きるという事

この違和感を感じているのは当然私だけではないと思うのですが、もしかしたら若い世代、特に30代くらいから下の世代はあまり違和感を感じずにいるのかなと考えていることがあります。
それは親子や人間関係に関する昔ながらの常識の様な物です。
先日、九州で息子が同居の親族を殺害した事件がありました。連絡が取れないと心配して様子を見に来た他の親族や近所の人まで殺害して大きなニュースになりました。しかし、このニュースがトップで扱われていたのは犯人が捕まるまでのほんの数日で、今では何事もなかったかのように続報すら聞きません。これほどの事件なら、かつては社会に与えるインパクトも大きく、マスコミの取り上げ方も今とは比べものにならなかったろうと思います。
この事件に限らず、親が子供を、子供が親をといった事件は、もはや珍しくもなんともなくなり、マスコミもこうした事件よりも芸能人の不倫やセクハラといった、いわば勝手にやってちょうだいと言いたくなる様な話題ばかり熱心に報道するようになりました。
それが世の中の空気と言ってしまえばそれまでですが、健全な空気とも思えません。
最近、自分の子供世代(20〜30代)の人と話している時に時々感じることがあります。それは「お互い様の価値観が無い」という事です。皆が皆そうというわけではありませんが、時々ふと言葉の端々に感じるんです。
例えば、自分の親が歳を取ったら子供が面倒を見ていくのは当たり前と私などは思っていましたが、全くそうは思っていなかったりします。どうして?と聞くと、親は親の人生だから老後も自己責任でやるのが普通じゃないですかと言うんですね。確かに理屈はそうかもしれませんが、世知辛いとしか言いようがありません。
自分の親に対してすらそうなのですから、いわんや他人に対してをやです。こういった人でもいずれ結婚して子供を持つことになるのでしょうが、その時の家庭の雰囲気ってどうなんでしょう。家族が出来れば変わるのでしょうか。
一方で、災害が起こったときなどに率先してボランティアに向かう若者も大勢います。
なんだか精神の二極分化が起こっているように感じてしまいます。
ただ、こうした非常にベーシックな価値観は、学校の教育で出来上がる物でも無く、その人が育っていく環境の中で自然と身につける物なので、それが身につかない世の中というのは悲しい世の中だなと思ってしまいます。

さてさて、何はともあれ美味しいご飯があればそれで幸せ。すてきな一日に乾杯。

◎ポークカレー
◎春キャベツのマリネ

 

 


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