手作りスルメの麹漬けの思い出

私が大人になって料理をする様になったのは母の影響が大きいのですが、その母が大の得意にしていたのが漬け物全般です。
実家が田舎で土蔵などが普通にあったものですから、漬け物桶の置き場所には困りません。
とにかくあちこちに中身の分からない桶やら亀などが所狭しと並んでいました。
そんな中で、子供の私が結構好きでねだって作ってもらっていたのが「スルメの麹漬け」でした。

乾物のスルメを手で裂いてそれを鷹の爪と麹と生醤油に漬け込みます。
発酵が進むと麹はもろみ味噌の様になりスルメも段々生の烏賊の様な食感に戻ってきて大変美味しい保存食になります。
母が亡くなってもう10年以上経つのですが、この漬け物のレシピだけは教えてもらっておくんだったと後悔しています。
数年前に一度自分でも作ってみたのですが、やはり母の味には遠く及びませんでした。
乾物のスルメが漬け込む内に段々柔らかくなるのですが、その食感が昔食べたものとは全然違います。
本当はもっと奥深いはずの麹の甘みもなんだかいまひとつ。
勿論それなりには美味しく出来たのですが、母が作ってくれた麹漬けの印象が強かっただけに満足は出来ませんでした。

ところで最近になってつくづく思うのですが、料理というのは作り手のその時の状況であったり気分といったものが相当味に出てしまうものです。
例えば、すごく忙しかったりイライラしていたりする時の料理は自然と濃い味付けになってしまい尖った味になる傾向があります。
反対に心穏やかで楽しい気分の時に作る料理は、その気分がそのまま味にも反映された美味しい料理が出来るものです。
今、50歳をとうに過ぎて思い出す母の漬け物の味は、心穏やかに感じられる味ばかりです。
もしかしたら、当時母は幸せな時間を過ごしていたのかなと、ふと思いたくなる今日この頃です。

さてさて、何はともあれ美味しいご飯があればそれで幸せ。すてきな一日に乾杯。

◎ぎょうざ(冷凍出来合)
◎中華風かに玉
◎めかぶの酢の物
◎ワカメスープ
 
 
 


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