ザリガニを食べたことがありますか?

このブログを始めた頃、叔父が車でひいてしまった狸を食べた話しを書いたことがありましたが、私が育った過疎の村では当時も今も自給自足が基本的な暮らしかたですので偶然不幸にも車の前に飛び出してしまった狸さんはありがたくご馳走になるのが当たり前といえば当たり前な感じでした。
その話しと基本的には同じ流れの話しなんですが、私が兵庫県の山間の田舎に暮らしていた40数年前は、ザリガニも当たり前の様に食べていました。
逆にザリガニを食べる習慣が全国的にはない事の方が驚いたくらいです。
食べたことが無い方のためにどんな味かご説明しますと、普通にエビです。ただ、食べられる身の部分が少ないのでメインディッシュにするには相当な数のザリガニが必要になってきます。それから味噌もなかなか美味しかったと記憶しています。ザリガニは頭の部分が結構大きな生き物ですので、味噌の量は多かったのかもしれませんが、最後に食べたのが40年以上昔の話しですのでそこら辺の細かい部分は覚えていません。
当時ザリガニは田んぼに水を引き込む用水路などに行けばそれこそバケツ一杯くらいすぐに捕ることが出来ました。ですので子供の遊びとしては実はあまり人気が無く、それよりも中々捕ることが難しいナマズやウナギなどを狙って毎日川に繰り出したものです。
ただ、三時のおやつのメニューとしてはザリガニは大好きでしたので時々どっさり捕ってきては母親にねだって塩ゆでにしてもらい、両手と顔をべたべたにしながら食べたものです。


ところで大人になって初めてコックの修行で入った洋食屋さんで一度だけザリガニを仕入れて使ったことがありました。当時そのお店では、ザリガニとは呼ばずに「エクルビス」というフランス風の呼び方で週替わりメニューに使いました。どんな料理で提供したのかは全く覚えていないのですが、魚屋が持ってきたザリガニの量があまりに多く、それも全部生きた状態で持ってきたので、仕方なくそれを一番大きな寸胴鍋に移し、水を張ってしばらく生かしておいたことは覚えています。
最近は気候変動が激しく、食料が安定的に手に入る時代はもしかしたらもうそんなに長くないかもしれません。もしそうなったら、昔に戻って身近な生き物たちを感謝しながら頂く、自給自足的なかつての暮らしに戻っていくのかもしれないと思う今日この頃です。

さてさて、何はともあれ美味しいご飯があればそれで幸せ。すてきな一日に乾杯。

◎天ぷら(エビ、ささみ、サツマイモ、シシトウ、舞茸)
◎里芋の煮っ転がし
◎小松菜の胡麻和え
◎ワカメスープ

 

 


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