食の安全と金儲け

以前に、中国産の輸入加工タケノコを茹でるとゆで汁がオレンジ色に変色する記事を書いたことがあります。(こちら
リンク先に写真も載せていますが、かなり不自然な色が出るので何らかの薬品が添加されていることは間違いないと思いますが、それが人体にとってどのような作用をするのか素人にはさっぱり分かりません。
思えば食品にこうした添加物が大量に使われるようになったのは、世の中が資本主義社会へと変貌を遂げたからに他なりません。
資本主義社会では、お金を儲けることこそが正しい活動であり、賞賛されることとなりますので合法的に最大限の利益を上げる能力に長けた人が成功する社会です。しかしそれが行き過ぎると、やはりモラルハザードが起こってきます。現在がまさにその状況だと思うのですが、普段食ビジネスに関わる者として、もうこれは行き着くところまで行って何かしら大きなしっぺ返しがくるまで誰もとめられないだろうなとは思います。

ご自身で畑や田んぼを作っておられる方なら例外なくご存じだと思いますが、「ラウンドアップ」という除草剤があります。他にも色々な除草剤があるなかで、この「ラウンドアップ」が恐らくダントツのシェアを持っているのではないでしょうか。これを使うと2〜3ヶ月ほどは雑草に頭を悩まされることがなくなります。それほどよく効きます。この除草剤の名前をご存じの方なら皆知っていることですが、これはあの悪名高いアメリカはモンサント社の商品です。この会社はこの除草剤と、自社で開発した遺伝子組み換え大豆をセットでヨーロッパや日本などに売り込もうとしたことがあります。その売り込み方があまりにも傲慢で利己的であったために結局遺伝子組み換え大豆に関しては日本もヨーロッパも認める方向には行きませんでしたが、この先はどうなるか分かりません。
ちなみにどんな売り込み方だったかいいますと、まず「ラウンドアップ」で雑草を一網打尽にします。そこにラウンドアップに耐性を持つように遺伝子を組み換えた大豆を蒔きます。そうすれば、大豆が発芽した後に「ラウンドアップ」を使用しても、雑草だけが枯れてなくなり、大豆は問題なく育つので楽に収穫できますよと言う理屈です。勿論、この大豆はいわゆる一代雑種(F1)というやつで、同じ様に薬剤耐性を持つ豆を蒔くためには、毎年ラウンドアップとセットでモンサント社から大豆を買わなければなりません。農家は一度この豆を作り始めると、ずっと除草剤と種豆をセットでモンサント社から買い続けなければならず、強欲にもほどがあるという話しです。この話しがニュースになったのはもう十年以上も前だったような気がしますが、あれから年月を経て、最近では遺伝子組み換え食品に対するアレルギー反応は社会全体でどんどん少なくなっているのではないでしょうか。
「効率」や「利益」の事だけを考えれば、遺伝子組み換え食品は当然優れているのですから、知らぬ間になし崩し的に市場に出回るようになる日も近いかもしれません。
西洋の諺に「汝とは汝の食べたものである」というのがありますが、こんな食品ばかり食べている我々の肉体は、恐らく100年前の人間の肉体とはすっかり別物になっているんだろうなと思う今日この頃です。

さてさて、何はともあれ美味しいご飯があればそれで幸せ。すてきな一日に乾杯。

◎とり胸肉とアジのフライ
◎揚げ出し茄子
◎長芋のとろろ
◎ワカメと椎茸のおすまし

 

 


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