居場所を求めて彷徨う老人たち

私は現在50代半ばですが、子供達はほぼ自立していて両親もすでに亡く、いわば大変気楽に生きられる境遇です。
つまり昔に比べて背負っているものがうんと少なくなったわけです。
そうなってくると、同じ仕事をしていても気合いの入り方というか仕事の選び方も含めて若い頃とは随分変わってきました。
収入については差しあたり困らない程度あれば良いわけですし、今更社会的な地位や名誉も欲しくありません。
結果的に無理に安い仕事を受ける必要もないので、時間に余裕が出来ます。今は本当に自営業で良かったと思っています。
そういういわばお気楽な暮らしをするようになって気付いたことがあるのですが、それは早朝の喫茶店は年寄りだらけだという事です。
私は長年早起きの生活習慣を続けていまして、朝は5時前後に必ず目が覚めてしまいます。
仕事があれば朝の気持ちの良い時間帯に作業をすると能率もあがりますが、仕事がなければ時間を持てあますこともあります。
それでよく早朝から開いているコーヒーショップを利用するのですが、どこのお店に行っても主たる客層は70代以上と思われる老人達です。
特に駅から遠い郊外型のお店に行くと、もうほぼ老人御用達状態になっています。
なかには夫婦で通っている人もちらほらいらっしゃいますが、多くはお一人様のしかも男性が多いです。
毎日決まった時間に来て決まった席に座り決まったものを頼んでいる老紳士の集まりといった感じです。
これが女性だと毎日顔を合わせて顔見知りになれば何となく話しをするようにもなるのでしょうが、男性は話さないですね。
ひたすら自分の世界で時間を過ごしている感じです。
そんな光景を見ながら色々と想像を巡らせているのですが、多分自宅で無為に過ごすよりも、
ちょっと出かけてコーヒーショップの喧噪に身を置くだけで何か社会との繋がりを感じるのかもしれないですね。
歳を取ると言うことは人生の残り時間が無くなることではありますが、逆に何もしない時間が増えることでもあります。
そんな時間を少しだけ埋めてくれる朝のコーヒーショップが私は大好きです。

さてさて、何はともあれ美味しいご飯があればそれで幸せ。すてきな一日に乾杯。

◎鶏肉とポルチーニのクリームパスタ
◎グリーンサラダ
 
 
 


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