菊一堂の話し_その3

ある時、同じく岸和田のお店で働いていたころです。相撲取りの様な大男ととても小柄で貧相な男の二人組が来店されました。大男は40代前半くらい、小男は50代くらいに見えました。小男の方は禿げ頭でおとなしい印象、大男の方はいかにもそっち系の危ない雰囲気の人でした。
二人は店の奥の周りに人気のない場所に席を取るとコーヒーを注文されました。最初は普通に話しをしていましたが、徐々に険悪な雰囲気に。時々大きな声を出されるので注意して見ていました。すると突然大男が立ち上がって「オノレ舐めとんのかぁ」と叫びました。で、どうしたと思います?
あろう事か小男の禿げ頭に手を伸ばし片手で鷲掴みにしたかと思うとそのまま持ち上げたんです。
最初叩きつける様に頭に手を伸ばしその後本当に持ち上げました。どんな握力しとんねんっちゅ話しです。そらもう小男のうろたえぶりは半端なかったです。
どうも闇金の取り立て人とその客の様でした。当時はまだ強烈な取り立て行為が許されていた頃でその程度の事は平気で行われていたんでしょうね。
その後すぐに大男の方は一人で店を出て行きましたのでそれ以上の事は無かったのですが未だに忘れられないバブル期の一コマでした。
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