菊一堂の話し_その2

今日は先日お話ししたレストラン菊一堂での思い出話です。時はバブル真っ盛りの大阪府岸和田市。だんじり祭で全国的に有名な大阪南部の街ですが、元プロ野球選手の清原さんの出身地としても有名ですね。大阪でも独特の文化を持つ特色有る地域です。で、そんな場所に上品で高級志向のレストラン菊一堂が出店しました。
イメージ的にはなかなか難しい印象の土地柄でしたが、バブルという時代と合ったんでしょうね。大変繁盛する店になりまして、グループの中でも有力店の一つでした。そんなお店ですから、バブル紳士や淑女の皆さんがそれこそ朝から来店下さいます。で、そんな中で起こった出来事です。
通常、飲食業界で一番避けるべき事は食中毒です。これを起こさないために経営陣は普段から現場に教育を徹底するのが普通です。
当時の菊一堂も、最低限のそうした教育はされていたと思います。
菊一堂のコンセプトとして、無添加であったり自然食品であったり今でも通用する価値観が徹底されていました。喫茶メニューに掲載されているフルーツジュースも例外ではなく、全て信州の安曇野市から取り寄せた生搾りのフレッシュジュースしか扱っていませんでした。
ですのでジュース一杯だけの値段が当時(1990年頃)で600~800円ほど頂いていたように記憶しています。今の感覚から言っても安くない値段だと思います。
そんな頃、ほぼ毎朝来店されてグレープジュースを注文するお客様がいらっしゃいました。バブル紳士で不動産関係の仕事をされていいるようでした。
もう毎朝来られるので自然と店の従業員とも顔なじみです。気さくな土地柄でもあり、スタッフに気軽に声をかけて下さるちょっとコワモテですが良いお客様でした。
で、ある日の朝。いつもの様に来店されていつもの様にグレープジュースを注文下さいました。もちろんいつもの様にお出ししたのですが、実はたまたまグレープジュースの売れ行きが悪い状況がしばらく続いていまして、結果的にそのお客様以外はグレープジュースを注文しない状態になっていました。
普通なら新しい瓶を開けて数日で売り切ってしまうのですが、その時は一週間ほどは残っていたんだと今になって思います。季節は夏です。
ジュースはただ葡萄をしぼっただけの本当の生搾りなので保存状況によっては発酵するわけです。
で、そのお客様が伝票を持ってレジに来られたのですが、一言おっしゃった事を未だにはっきり覚えています。
「いやぁ、今日のジュースも美味しかったけどな、なんか炭酸きつかったで。」……
本当に申し訳ございませんでした。
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