夏の終わりと地蔵盆

通常のお盆も終わり、子供たちにとっての夏休みもあとわずかとなるこの時期。「地蔵盆」と呼ばれる行事が私の育った地域ではありました。もちろん私の田舎に限らず、地蔵盆は全国各地で行われるごく普通の年中行事です。ですから全国的に決まった日に地蔵盆の行事が行われているのかもしれませんが、私の村の地蔵盆が8月の何日に行われていたのか、自分の記憶には全く残っていません。ただ、夏休みの終わり近くに独特の空気感を伴って行われていた事だけが記憶に残っています。
私が育った村にはお地蔵様が祀られている場所が2カ所ありました。どちらも道ばたにお地蔵様がむき出しであるといったものではなく、お地蔵様専用の祠を建ててその中にお地蔵様がそれぞれ5〜6体ほども祀られていました。普段から村のお年寄りがきちんとお地蔵様の世話をされていて、いつもお供え物が途切れることはありませんでした。

地蔵盆の日には、夕方、日が暮れてすぐくらいの時間帯に祖母か母親に連れられてそれぞれのお地蔵様にお参りします。お地蔵様の祠には当番のお年寄りが二人ほどいらっしゃって、お参りした子供全員にお菓子がいっぱい詰まった紙の袋をお土産に下さいます。それが嬉しかったのは勿論ですが、飾り付けの行灯やロウソクの明かりに揺れるお地蔵様の幻想的な雰囲気と、あたりに漂うお香の香りがなんだかとても大好きでした。
持ち帰ったお菓子がどんな味だったかは全く覚えていないのですが、お化粧をしたお地蔵様とロウソクの光に揺れる薄暗いけどほっとする風景、それからお菓子を下さるお年寄りの笑顔などははっきりと覚えています。
ただ、そこにお参りしてお菓子をいただいて帰ってくるだけの静かな行事でしたが、子供心に夏の終わりを感じさせる情緒豊かな田舎の風景でした。

さてさて、何はともあれ美味しいご飯があればそれで幸せ。すてきな一日に乾杯。

◎鰆の西京漬けの焼き物
◎里芋とイカの煮物
◎ネギ入りだし巻き卵

 

 


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