以前にも書いたことがあるのですが、「小さな村の物語 イタリア」というBSのテレビ番組がありまして、とても好きな番組です。私はあまりテレビを見ないのですが、この番組だけはなぜだか見てしまいます。イタリアの田舎に暮らす普通の人達の日常と人生を題材にしたドキュメンタリー番組なんですが、番組中に必ず主人公達の食事シーンが出てきます。この食事のシーンというのがごく普通のイタリア家庭の食事シーンで、キッチンで料理をしているシーンの映像もしばしば登場します。
こうした一般家庭のごく普通の食事風景が日本のテレビで紹介されることはあまりないので、いつも興味を持って見ているのですが、先日とても印象的な料理が出てきました。番組ではそれを作ったお婆さんが孫達に「タコのサラダ」だよと言って食べさせていましたが、日本人の感覚ではサラダと呼んで良いものかどうか…。ただ、とても素敵な美味しそうな料理でした。
どんな料理かといいますと、タコはごく普通の日本でも売られている茹でダコのぶつ切りでした。それと巾1センチ程度にスライスして茹でたジャガイモを、ただ単に和えるだけの料理です。
何で和えるかといいますと、そこはイタリアなのでオリーブオイルとレモン果汁と塩と胡椒です。
ボールにタコとジャガイモを入れたら、そこにオイルや塩などを適当に投入してざっくり和えたら出来上がりです。
この番組を見ていてつくづく思うことは、イタリアのマンマ達が作る家庭料理はいたってシンプルです。パスタなどでも多くはトマトソースだけのパスタで、具材は何も入っていません。おかずの品数もパスタと他に2品ほどです。
そんなのを見ていると、ああこれが人間の生活なんだなと妙に懐かしく嬉しくなってしまいます。
日本にも一汁一菜とか一汁三菜などの言葉がありますが、イタリアにもあるんでしょうかね。
最後にこの番組のオープニングで使われている曲を貼っておきます。
さてさて、何はともあれ美味しいご飯があればそれで幸せ。すてきな一日に乾杯。
◎エビと烏賊のパエリア
◎トマトサラダ