久しぶりにバスケ関連の話題です。(過去のバスケ関連はこちらから)
この時期になりますと、ここ大阪の高校ではではインターハイ出場へ向けて長い予選大会が始まります。4月の下旬からゴールデンウィークにかけてまず1次予選があり、そこを勝ち抜くと2次予選に進めます。そこでトップ4に入ることが出来れば、いよいよ6月に行われる決勝リーグへの出場が決まり、上位2チームが目出度くインターハイへの出場権を手にします。
ちなみに大阪では冬の新人大会で一定以上の成績を収めたチームは1次予選が免除になり2次予選からの出場となりますが、バスケットボールの様に消耗の激しいスポーツでは、1次予選から戦うか免除になるかでかなり成績に影響が出るもので、1次予選から最後まで勝ち上がるチームはかなり珍しいです。
一方、2次予選から出場のチームは試合が少ない分、逆に試合勘が鈍ることを心配して他府県の強豪校が開催する招待試合に出たりと、それぞれが夏の本番へ向けて本格的に始動します。
私も、息子達が現役の高校生だった頃はこの時期の週末は、ほぼ毎週試合の応援に出かけていました。試合は必ずビデオで撮影して持ち帰り、後日それを見ながらビールを飲むのがこの当時の何よりの楽しみでした。
そんな息子達も今では30代に手が届く年齢ですが、息子のチームメイトで今でもバスケを続けている子はもうほとんどいなくなってしまいました。
その事を思ったときにふと心に浮かんだのが、今日の記事のタイトルです。
どういう事かといいますと、今でもバスケットボールをクラブチームレベルであってもとにかく続けている子は、実は現役時代にあまり試合に出られなかった子が多いんです。一方で、現役時代に主力としてプレイしていた子は、逆にほとんどが辞めてしまっています。Bリーグなど高いレベルで続けている子も数人いますが、このレベルで続けている子も、草バスケで続けている子も共通しているのは学生時代のチームで達成感を得られなかった事かなと思います。
うちの息子の場合ですが、高校生の頃は、目標だったインターハイへはだられませんでした。しかしウィンターカップには出ましたので目標は半分達成されたといった程度です。息子的にはまだまだやり残した事があるので大学でもバスケを続け、インカレ出場を目指しましたがその目標はかないませんでした。
そうして大学も卒業の時期が来て、チームメイトの多くは一般企業に就職しましたが、うちの息子はまだ完全燃焼とはいかなかった様で、お話しをいただいた実業団のチームにお世話になりバスケを続けました。そうしてさらに数年続けましたが、あるときに突然もうやり切ったと言って引退してしまいました。
あとから聞いた話しですが、その頃は何度も怪我した場所の状態が悪化したこともあり、満足にプレーできなくなっていたそうで、個人的には心の底からやり切ったと思っていたそうです。今でもその気持ちは変わらないらしく、時々草バスケに誘われたり指導を頼まれたりすることもあるようなのですが、全部断っていると言っていました。
そう考えると、本当に一つのことを続けていくことの大変さと難しさが分かる気がします。何かしら達成感を得るために続けていたことが、逆に達成感を得たことで続ける気力を失っていく。人間というのはなかなかに難しい生き物です。
さてさて、何はともあれ美味しいご飯があればそれで幸せ。すてきな一日に乾杯。
◎ミートソーススパゲティ
◎グリーンサラダ