都会育ちの方はご存じないかと思いますが、自然の状態でほったらかしの竹林には、タケノコは2年に1度しか生えてきません。全く生えないわけではないのですが、かなり頑張って広い竹林にせいぜい数本が見つかる程度です。
ちなみに今年は私の実家方面(兵庫県但馬地方)ではタケノコがどっさり出る年回りで、丁度今頃山の竹林にはタケノコがにょきにょきと至る所に生えているはずです。「はずです」と書いたのは、今年は仕事の関係で丁度タケノコの最盛期に実家に帰ることが出来ず、先月の30日に日帰りハードスケジュールで実家の山に行ってきたのですが、ほんの数センチ地面から顔を出している小さなタケノコが至る所にありました。これは一雨来たら一気に伸びるなと思いながらちょっと早めに出てくれていたものを何本か掘って帰ってきたました。
よくテレビなんかで地中に埋まっている状態のタケノコを専用の鍬を使って掘るシーンを放送していますが、あれはちゃんと手入れされた業務用の竹林の話しで、普通のほったらかしの竹林ではああいった取り方はしませんし出来ません。
まぁ、そんな事はどうでもいいんですが、竹林で収穫してすぐに下茹でしたタケノコの風味はやはり格別で、これを食べずして待ちに待った二年に一度の春をやり過ごすわけにはいきません。オリンピックは四年に一度ですが、個人的には二年に一度のタケノコの収穫がオリンピックやサッカーワールドカップに匹敵する楽しみとなっています。
そんなわけで、今年も少し早かったせいで収穫量は少なめでしたが、食べ頃のタケノコを何本か持ち帰ることが出来ました。これがその写真です。
見た目は少ない印象かもしれませんが、これを家庭に持ち帰りますとご近所さんに配れる位の量になります。
まずは定番の「若竹煮」で味わい、その後は何か別のタケノコ料理を作り、最後にタケノコご飯で食べ尽くすのが収穫できた年の定番となっています。だいたい一週間ほどは何かしらタケノコを味わう事が出来ます。
今年の楽しみは終わってしまいましたが、今から二年後が楽しみな今日この頃です。
さてさて、何はともあれ美味しいご飯があればそれで幸せ。すてきな一日に乾杯。
◎カラスカレイの煮付け
◎麻婆茄子
◎卵スープ