自己紹介

管理人:作手 小二郎(つくって こじろう)

管理人略歴

兵庫県豊岡市出石町生まれ。日本海側の城下町で皿そばで有名な観光地です。
町内の高校を卒業後、音楽関係のイベント会社に就職。
その会社から大阪の某放送局のラジオ制作部へ出向。音楽番組専門のアシスタントディレクターに。
丸3年勤務しました。この間、後に関西の視聴率王と呼ばれ当時はまだ無名だったタレントさん(故人)の番組に使っていただいたりと思い出深いです。
3年その業界でやってみて自分はこの世界向きではないと思い、好きだった洋食のコックの道に進みました。当時21歳。

と言っても田舎から出てきて飲食業界にコネがあるわけでも無く、
なんとか自力で探しあてたレストランに行くことに。
場所は大阪ミナミの風俗店がひしめく界隈。
一抹の不安を抱えながらもとりあえず初出勤。

憧れのコックコートに袖を通し、
包丁を使おうとしたその時、
「あっ、包丁は持たんでええから電話の前に立っといて」との指示が…。
と、すぐに電話が鳴ったので出てみると「ヤングレディーのモモ子です。お弁当ひとつお願い。」と言うではないですか。
店長に報告すると「ああ、モモちゃんな。1000円のお弁当持って行ったって」と…。
この段階で初めてだまされたことに気付きました。
コックの見習いで就職したはずが、風俗店専門の出前持ちが実際の仕事だったんです。
そのお店、見た目はゴージャスな感じのお店で、実際にお客さんも入っていたのでまさかそっち系の出前持ちとは…。
こんなはずではと思いつつも滅多に出入りできない風俗店の女性控え室に出入りできるのも楽しかったりして、結局半年そこで働きました。その間、出前先の風俗店で突然警察の手入れに巻き込まれたりと、なかなか得がたい経験をいたしました。

しかしいつまでもそんな事続ける分けにもいきません。
ありがたいことにそのお店で働いていたコックさんが、
かつて自分が修行していたお店を紹介して下さることになり、
そちらの店に移りました。

その後3年ほどそのお店で修行させていただき、
別のお店に移って更に修行をと思っておりましたら、
時はちょうどバブル経済まっただ中。
移った先のお店でもご多分にもれず超人材不足。
厨房の仕事だけではお店がまわらず、
ホールの仕事もこなす内に結局そこの店長のような仕事をすることになり、
料理人の修行は中途半端にフェイドアウト状態。

もんもんとする中、業界を離れ妻の実家の印刷会社を手伝うことになりました。
で、バブル崩壊。会社は倒産し手元には当時会社で使っていた
アップルのパソコンMacintshだけが残りました。

どうせ飲食業界でも最終的には独立自営を目指していたんだし、
せっかくだからMacを使ったDTPの仕事がもらえないか営業をしてみようと思い立ちました。
それであちこち回ってみましたら、当時DTPがまだ珍しい頃で、何件か興味をしめしてくれました。
それに意を強くし思い切って独立自営の道に。

その後はしばらく必死に働きなんとか売上も安定し、
個人事業から法人組織にもして、
このままずっとやっていけるつもりでおりました。

ところが!
世の中そんなに甘くないですね。
ある日突然、メインの得意先に呼び出され
「申し訳ないが来月から全部社内で制作することになったから。」と非情の通告。

悪いことは続く物で、当時大きな売上をいただいていた会社が
六本木ヒルズ系の会社に買収されてしまい、それをきっかけに仕事もゼロに。
その上、いつも金払いの良かった得意先が急に金払いが悪くなったりと踏んだり蹴ったり状態。
はたと気付いたら、とても返せない額の借金を抱えて万事休す。

自宅も売却し妻の実家に世話になりながら細々と残った仕事を続ける日々。
そんな中、兵庫県の実家で独り暮らしをしていた父が体調を崩してSOS状態に。
急遽事務所をたたんで単身田舎の実家に戻り介護生活をスタートしました。

父と二人で暮らしながら30年ぶりに田舎での生活を満喫出来るかと思いきや、
父の体調はどんどん悪くなり田舎暮らし満喫どころか、
怒濤の介護生活に突入し仕事すら手につかない状況に。
あぁもう一人で介護するのは無理だと思った矢先にあっけなく父他界。
その後の相続関連のごたごたを何とか乗り越え、
再び大阪に舞い戻ったはいいものの馬鹿な仕事に手を出しまたまた大失敗。50を過ぎてすってんてんの無一文に逆戻り。
今はなんとか調理師の資格とDTPの技術の両方を生かしながら生活しております。

そんなわけで、ここまでとても自慢できるような人生ではありませんでしたが平凡な人生でもありませんでした。他人から見ればちょっとハラハラするような経験も随分しました。

そのあたりの詳しいことはブログ本編でおいおいお話しして行きます。どうかのんびりとお付き合い下さいませ。

管理人 作手 小二郎(つくって こじろう)

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